「蒸し暑い! でもまだエアコンは使いたくない」という季節がじわじわと近づいてきていますね。
窓を開けて涼しい風を求めますか? それとも頑張って耐えてみますか?
暑いと感じると、すぐ室温を下げてみようと考えがちです。しかし、温度はそのままでも湿度を下げると涼しく感じることができます。
少し手間はかかりますが、家にあるものを使って簡単に湿度を下げることができるので、ぜひ試してみてください。
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湿度が下がると快適に感じる理由
実は「室内の温度」と「体で感じる温度(体感温度)」は等しくはないんです。
「28℃60%」と「28℃50%」では室温は同じですが、「28℃60%」の方が暑く感じる傾向にあります。
湿度が高いと体感温度は高くなり、逆に湿度が低いと体感温度も低くなります。
家族でも暑がりな人と、寒がりな人はいませんか?
エアコンのON・OFFでもめることがある、という家庭は一度湿度に着目してみてください。
除湿方法
使う道具
家にあるもの3つでできます。
- 空のペットボトル
- 水
- 冷凍庫
まずペットボトルに水を入れ、冷凍庫で凍らせます。
写真は、500mlのペットボトルを使用しています。(ペットボトルはどの大きさでも大丈夫です)
凍ったペットボトルで除湿ができる理由
空気は、温度によって含むことができる水蒸気量が決まっています。
暖かい空気は水分を多く含むことができ、一方冷たい空気は水分をあまり含むことができません。
暖かい空気は凍ったペットボトルに近づくことで冷やされ、空気中に含めなくなった水分は気体から液体に変わります。いわゆる「結露」です。
冬場の窓に起こる現象を、ペットボトルを用いて夏に行います。
湿度「〇%」という表記をよくしますが、これは空気1kgのなかに何%の水蒸気が含まれているかの割合を表していて、「相対湿度」と言います。
空気中に含まれる水分量が減ることで、相対湿度が下がるという仕組みです。
除湿結果
開始前の温湿度
GWの蒸し暑く感じた夜に試してみました。正直この時は、エアコンをつけたくて溜まらなかったです。
この時、24.2℃ 63%です。
凍ったペットボトルは、温湿度計のすぐ近くに置いています。
1時間経過後の温湿度
みるみるうちに湿度は下がっていきました。
なんと1時間経過する頃には、-8%!
温度は0.1℃しか変わっていませんが、蒸し暑さがなくなり、過ごしやすく感じました。
結露した水蒸気量
24.2℃ 63%の時の水蒸気量 13.9g/㎥
24.1℃ 55%の時の水蒸気量 12.1g/㎥
ペットボトル1本で空気1㎥あたり1.8gの水蒸気が液体になったことになります。
部屋全体で見ると-8%も下がっていませんが、実験してみた時は十分なくらい涼しくなりました。
1時間30分経過後
湿度が下がらなくなり、少しずつ上がり始めました。
「おや?」と思い、ペットボトルを触ってみるとすっかり氷は溶け、ぬるい水になっていました。
私が考えた可能性は2つです。
- ペットボトルの水滴を拭かずにそのままにしていたので、少しずつ蒸発していた
- 湿度の下がった空気が、部屋中に均等化されていった
「同じ湿度を常に維持したい」「もっと湿度を下げたい」という場合には向きませんが、少しでも改善できたらいいなーぐらいの軽い気持ちであればペットボトル除湿で十分でした。
ただどうしても、ペットボトルを凍らす必要があるところが面倒ではあるのですがね。
エアコン・除湿器だと電気代が高くなる理由
エアコンの「ドライ」モードや除湿器で除湿を行おうと思うと、電気代が高くなる傾向にあります。
それはなぜかと言うと、機械の中で空気を冷やすという作業を行っているためです。
設定している室温よりも空気を冷やした場合は、空気を再度温めて吹く、ということもしています。
その分電気代がかかってしまうわけです。
エアコンの「冷房」より「ドライ」の方が涼しいと感じたことはありませんか?
湿度が下がっているということもあると思いますが、同じ28℃でもドライの方が低い温度で吹いていることがあるためです。
部屋の温湿度を知ることの大切さ
部屋の温湿度を知ることは、健康面に気遣う上でとても大切です。
たとえば、夏に湿度が高すぎると、熱中症のリスクや、カビ・ダニが繁殖するリスクが高まりますし、冬に湿度が低すぎると喉を痛めやすく、風邪をひきやすくする傾向にあります。
我が家では、温度・湿度の状況を見ながら、冷房機・暖房機の運転を調整しています。
本記事は、「結衣子は今日のことだけ考える!」というブログに2018年5月12日に掲載された記事を加筆・修正したものです。同じライターによって記載されています。