お店にとって、商品を買ってくださるお客様は大事な存在です。本を読んでいたところ、顧客台帳を作る重要性について書かれていました。
(読んでいた本:『売れっ子ハンドメイド作家になる本(たかはしあや著、ソシム(株))』)
江戸時代の商人は家が火事になると真っ先に顧客台帳を持ち出したという話が、顧客台帳の大切さを物語る例として、本には紹介されています。
確かに、家がなくなってもお客様がいればまた商売を始められるわけですから、顧客情報を管理しておくのは大切だと言えます。
ただ、この話を読んだ時ふと思ったんです。私が今まで購入したハンドメイド作家さんで、私の住所や氏名を勝手にリスト化されている方がいたら嫌だなぁ…と。
購入者視点の考えと、これからハンドメイド作品を販売していきたいと考える売り手の観点から、どの程度の情報で顧客台帳を作るべきか考えます。(私個人の一意見としてお考えください)
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顧客台帳に必要な項目
顧客台帳には、一般的には以下のような情報があると良いと言われています。
- 住所
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 購入履歴
- 好み、傾向
あとは、お客様と話して得た情報なども記録しておくとよいそうです。
minneなどのネットショップで得られる情報と言うと、
- 住所
- 氏名
- 購入履歴
- 好み、傾向
- (+場合によってはお客様とメッセージで話した内容)
といったところでしょうか。
リスト化されるのに抵抗がある項目
自分の情報がリスト化されることを考えると、
- 住所
- 氏名
を管理されるのは抵抗があります。その作家さんがちゃんと最新のセキュリティで管理されたパソコンを使っているなど、情報漏洩の可能性が極めて低いと言い切るのであれば……うーん…。
自分に断りなくリスト化するのはやめてほしいところです。
かと言って、minneなどのネットショップで購入する際に「住所・氏名を〇〇の目的で使用のためリスト化させていただきます」と事前の断りがあった場合、お店によっては私は買うことをやめるかな、と思います。
大手のショップの会員になる時に住所を登録するのもそもそも抵抗があるので、よく分からない個人に住所を教えるのはなおさら抵抗を感じます。
だから私の場合、個人を相手に住所・氏名をわたすことは事前の断りがあり・なしを問わず、NGです。住所・氏名を使用するのは、品物を送る時のみにしていただきたいです。
顧客台帳にリスト化できる項目
- 販売経路(minne or メルカリなど)
- 販売サイトで使用していたハンドルネーム(minneなどのサイト経由からの依頼の場合)
- 購入履歴
- 好み、傾向
といったところでしょうか。
いくつかの販売サイトで売っている場合、毎回同じサイトから購入してくれないとリピーターだと気付くことはできませんが…。
あらかじめ、「住所・氏名は品物を送ることのみに使用しているため、他のサイト経由で購入いただいた場合はリピーターの方だと気付けない可能性がございます」等断りを入れておいてもいいかな、と思いました。
まとめ
どの項目をリスト化するかは考えどころですが、顧客台帳をつけること自体はとても大事なことだと思います。
毎回手書きのメッセージを添えるのであれば、前回どのような商品を買ってくださったのか?がすぐに分かった方が、その方に向けたメッセージを書きやすいでしょうし。
あまりメッセージで雑談することはないのでしょうが、どのような内容をやり取りしたのかもまとめておきたいところです。
❖ 今回の記事で紹介させていただいた本
ユイカ